地域に根ざし、地域を拓き、地域に開かれた大学




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旭川大学学長
旭川大学女子短期大学部学長
やまうち  りょうじ

山内 亮史


昭和16年5月  札幌市生まれ。大学院まで札幌で過ごす。
昭和45年3月 北海道大学大学院教育学研究科博士課程教育社会学専攻単位取得満期退学
昭和45年4月 旭川大学へ赴任。
専門分野は教育社会学、社会福祉論、地域政策論
日本教育社会学会、日本教育政策学会、日本平和学会などに所属
平成15年4月より旭川大学学長、旭川大学女子短期大学部学長
平成16年4月より学校法人旭川大学理事長


コラム No.008 オホーツクの風を運んでくれたプレイヤー

 スタルヒン球場、愛別球場、網走呼人球場そして函館・・・。学生達がダイアモンドに散ってゆくのを見ると何故か心が震える。
彼等はなぜ今ここにいるのだろう?と思う。私はこれら学生達の一人一人の球場に来るまでの物語を想像する。
それは必ずしも私が北海道学生野球連盟会長をしているからではない。
授業、練習、アルバイト、デート、アパートの孤独な時間、ふと立ち寄ったコンビニでの立ち読み、それなりの退屈とそれなりの濃密な時間。
そしてこの球場にやってくるのだ。
3部リーグでのことだ。目測を誤りバンザイ状態で白球に頭上を抜かれたあの肥満気味の選手は、頭数が足りなくて引っぱり出された助っ人学生だろうか?

この2年、北海道六大学リーグでは、北海学園北見大学、そして道都大学紋別校の選手登録がジリジリと減りはじめ、昨年北見大は新入部員がゼロになり、道都大紋別校は札幌リーグと一緒になってしまった。

いずれの大学も経営上の問題で、両市を撤退することになったからである。
ホテル代を浮かすため、夜通しバスで移動し、日没ものかは月曜日の授業に間に合わすためだが、それでもコールドゲームはイヤだ、暗がりの中でもやらせてくれと審判団にかけ合う主将の姿。

私はこの心情と行為を美しいと思う。なぜなら、そこには「プレイヤーで在ること」へのこだわりがあるからだ。年をとり自身の位置と力を判断できなくなってからのプレイヤーへの執着は醜いものであろうが、若き日はプレイヤーであろうとせねばならない。
それが志を支える原点なのだから。
「一流の評論家より三流のプレイヤーの方が尊い」とはやはり至言である。

北見大、道都大の学生達、オホーツクの風をありがとう。
声をかけ合い白球を追った諸君のプレイヤーとしての心意気の軌跡を私は忘れないつもりだ。

2004/4/12


2008年01月08日 連載コラム [clm]


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