コラム No.004 末続からのバトンを朝原につなぐ -高平選手のシビレたアテネの夏-
| アテネオリンピックのはじまる3週間前、旭川大学高校出身の高平君の母校での励ます会に出かけた。 やわらい長身の身体にぴったりのソフトな語り口。私は控え室でのこの20才のアスリートの話にすっかり感じ入った。 彼の話によれば、今年飛躍的に記録が伸び五輪標準記録を突破できたのは、気持の問題で一つ成長したという自覚があったからだという。 今年に入りアメリカに渡って、カール・ルイスを教えたコーチに見てもらう機会があり、そこで走ることの喜びと励ましを得たということである。 そのとき伸び悩んでいたカベがわかったということであった。 アテネから帰ってまた会うことが出来た。 200mは頭が真っ白で自己ベストにも及ばなかったが、400mリレーは第3走者として末続からバトンを受け朝原に託すという大役を会心の走りでつとめることが出来た、と彼は眼を輝かせていった。 あのリレーは日本男子の陸上短距離の金字塔であった。 私が彼の手を握って「このシビレを、アテネの体験を、北京に生かしてください」といったら彼は何も言わずこぼれるような笑顔を返してきた。 2004/4/12 |
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2008年01月08日 連載コラム [clm]



